茶色のこびん @ 「デザイン」の謎かけ
デザインについて考えることが以前より身近になった今、歩いているだけでもふとした発見と驚きが増えてきているように思います。
昨日、とある駅のホームを歩いていて目に留まった自販機横のサイン。

茶色いビンはビタミンを守るため。
だそうです、ご存知でしたか?
ふと小学校のどの学年かで出てきた「茶色のこびん」という歌(アメリカ民謡だったのですね)を思い出しました。
そういえば、京都の弘法市で見つけた古い小さな薬瓶も茶色でした。
ビタミンを守るためだったのでしょうか。
海に出かけた時には、浜辺に流れ着いたシーグラスを夢中で拾い上げていましたが、波に洗われたそれらの宝物も、不思議にねじれていたりとりどりの色を含んでいました。
もとあった形の面影がそこに見えるようで、何度も何度も見て触れてその形を確かめた覚えがあります。
余談ですが以前、中学校時代の恩師に送られた言葉の中で、聖書から引用された
「何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある」
聖書:コヘレトの言葉 三章1節
という聖句が、時折何かの拍子で胸の内で響くことがあります。
「時」も「形」も、移り変わるという意味では同じ。
それぞれに「定められた」意味が込められていて、それらを私たちに語り、問いかけているのだとしたら、私たちの周りはおもしろいナゾナゾだらけになることでしょう。
デザインは、それ自体が静かに語るなぞなぞなのかもしれません。