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3回にわたってお届けしている「Discovery for 2020」シリーズの記事、その④です。

これまでの記事はこちら↓。

プロジェクト期間中、音楽ワークショップ・リーダーのレイチェルの様子を注意深く見ていると、彼女の口から何度も何度も飛び出した言葉がありました。

“What’s next? 次はなに?”

物を作るプロセスの中で現れる一つ一つのアイデアは、それぞれがかけがえがなくユニークで、どれもこれも捨てがたいもの。

一人ひとりが持つイメージが共有され、全体の中で強められ、さらに豊かに色付けられごとに、それらは無限に広がりを得る。

では、その「イマジネーション」と言うふわっとした、文字通りの「イメージ」に、形を与えていくためにどんなアクションをとることができるのか?

音楽の場合、アイデアやイメージに肉付けしていこうとした場合、どの音をどんな楽器でどのように奏でるのか(たとえ自由な即興の場合でも)、その全てを選んでいかなければいけません。

彼女の問いかけが促していたのは、「選ぶ」ということ。

次は、どうする?

あなたはどう考える?

あなたはどう動く?

彼女のリーディングを見ていて、その姿勢から受け取ったメッセージは限りないものですが、その中で私にとって特に重要だったこと。

それは、「選ぶ」とは「生かす」こと、ということです。

出てきたアイデアに評価を与えて完結するのではなく、それらをいかに生かすべきか、そのための行動として「選ぶ」を提案してくれる。

積み上げてきた時間と重ねてきた思考を、一本の線の上で有機的につないでいくために。

それまでのプロセスを尊重し、それらを切り捨てることなく、その次の段階に入っていくために。

無理矢理に統合するということではなく、様々な可能性を試した先で、では次にどのようなものを「新しく」作り出すことができるのか?

そのためにどんな行動をとるべきか?

その選択を促し、繰り返すことで、誰一人予測のつかない世界を生み出すことができる。

彼女はそのおもしろさをよくよく知っていて、加えて「選ぶ」という行為が「イマジネーション」の具現化を叶えるということを理解していたから、この問いかけを投げ続けていたのでは、と思います。

次は、なに?

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