まずは、やってみなはれ。@声を演じる、その後
「声」と「ことば」についてつらつらと考えて続けていた時、折良くと言うべきか、私にとっての生まれて初めてのナレーションのお仕事の依頼がありました。
一つ一つの出来事につながりや意味を与えられるのは人間の特権かと思いますが、これも何かの巡り合わせかもしれない。
一つの思いつきや思考が、学びとして自分の血肉になるには、きっと実践が必要です。
そう考えて、ビクビクしながらも受けることにしました。
舞台は兵庫県三田市にある「さとの音ホール」。
三田市にゆかりのある芸術家たちの、地域に根ざした活動を支援する「アーティスト・イン・レジデンス」プログラムの一環で、さまざまな活動を展開している音楽家たちの企画によるコンサートです。

高校時代の同級生を通してつながった今回のご縁。
卒業以降10数年ぶりの再会と共に、そのコンサートの中で私自身がどのような貢献ができるのか全く未知数のままでのお仕事。
これまでにやったことのないこと。
むしろ怖くて避けていたこと。
ビクビクと同じだけのワクワクを感じながら、声と言葉に対してのアンテナを新たに育てつつある今の自分が、どこまで必要とされる役割を果たせるのか、考えて声出して努めてみたいと思います。
唐突に、連続テレビ小説「マッサン」(2014年度朝ドラ)の中の、鴨居の大将が私の頭にやってきました。

はよやってみなはれ。