夢は「夢」の形をしている @夢路たのし
「寝ても覚めても」と言う言葉がありますが、絶えず自分の中で脈打ち続けている思考や感情というものがあります。
寝ても覚めても。
時にうなされるくらい、 長く自分をとらえているもの。
唐突に個人的な話ですが、私は眠りがかなり深い方で、あまり夢を見ません。
それでもあるタイミングで、ひょんな具合に夢の世界へ滑り込むこともある。
夢の力によって、ちんぷんかんぷんでナンセンスなトンデモ設定の世界が大抵そこに広がってます。
ですが、そこは「眠っていない現実の私」の地続きで、私の現実が色濃く反映されています。
夢占いに関しては(フロイトとか…)とんと食指の動かない私にも、夢は何か予言めいてイミシンだ。

いつか行ってみたい世界、
会いたい人、
懐かしい情景、
叶えたいこと。
夢から覚めた時、私は自分の心の中にある、普段意識することがない自分の願望や、おぼろげな「夢」の形に改めて気づくのです。
夢は自分の内側にある「何か」を浮き彫りにする。
「何か」は、考え始めれば途端にイミシンな表情を見せ始め、いつしか自分が念じて、願い続けているところの「夢」の形を取り始める。
ただの脳みそのいたずら。
眠りに支配されてコントロールを失った自我の、野放図な漂流かもしれません。
それでも、夢の世界に映し出された自分の望みと「夢」に気づく時、何か自分にとって大切なヒントが、そこに隠れているのかもしれない。
夢見後の朝は、ふとそんな風に思えます。