静かなエウレカ@即興と浮力
音楽ワークショップに初めて出会った時、それは私にとって「即興」に初めて挑戦した瞬間でもありました。 とはいえ「即興」という言葉はそれまでも、決して親しみのうすい言葉というわけではありませんでした。 学生当時のレパートリーとして数えられる多くの協奏曲の中で、演奏者の腕と節回しを自由に、存分に披露できるターンと...
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音楽ワークショップに初めて出会った時、それは私にとって「即興」に初めて挑戦した瞬間でもありました。 とはいえ「即興」という言葉はそれまでも、決して親しみのうすい言葉というわけではありませんでした。 学生当時のレパートリーとして数えられる多くの協奏曲の中で、演奏者の腕と節回しを自由に、存分に披露できるターンと...
その昔、NASAからスペースシャトル「Discovery ディスカバリー」が打ち上げられたことをふと思い出しつつ…。 昨年2018年の夏から秋にかけて、ブリティッシュカウンシルの主催により東京で開かれた音楽ワークショップ・プロジェクト「Discovery for 2020」。 ロンドン交響楽団の来日公演に合...
「音楽ワークショップ」の中で「発見」がどのような役割をもつのか。 ワークショップのプロセスは、プログラムの段取りは別にして、ファシリテーターあるいはリーダーが、全体を通してコントロールしようとした途端にむずかしく&つまらなくなる、と私は感じています。 プログラムのスタートをどう切るか、グループ分けや楽器の配...
「発見」を前にして人は驚き、時に恐れることもある。 そんなことを実感する日常の中で、一音楽学生として勉強を進めていくうち、私が内でも外でも小さな葛藤を繰り返しているという体感が生まれ始めました。 というのも、周りからこのように聞かれることが多かったからです。 「瑛子、これとこれ、どっちが良いと思う?」 「こ...
「発見」には、「発見」が生まれやすい場所がある、と私は考えています。「発見」は、「見た」と「見ていない」、「知る」と「知らない」の境目。 その境目にたくさん行き会える場所が、「発見」のありかだと思います。 人それぞれ、そうして自分を作り変えてくれるような刺激的で面白い場所があるのでしょうが、私にとってのそう...
2月10日の記事で、「音楽ワークショップ」がもつ「魔法」に何が含まれるのか、というお話をしました。 そこで、この魔法を支えるキーワードとして挙げたのが「多様性」「発見」「変容」。 「多様性」に関しての考えはこちらとこちらにすでに挙げていますが、それに続いて今日のトピックは「発見」。 「発見」とい...
これまでのワークショップ・トライアルを振り返りつつ、ワークショップの「対象」について考えを煮詰め続けています。 私の音楽ワークショップは「音楽づくり」がメインなので、その都度「音楽」が出来上がります。 けれども、「音楽ワークショップ」は目に見えて参加者のなにかを変えるものではありません。 成果物が目に見えた...
アートスペース萌芽での音楽ワークショップ・トライアル企画、第6回目「機関車、きかん?」を終えて、トライアルとしてのプログラム実施は残すところあと1回となりました。 今回、初めてプログラム後にアンケートを実施し、参加された方がどのような感想を持ったか、満足度は高いのか、気づいたポイント・疑問点はあ...
明日は西宮市のギャラアートスペース萌芽での音楽ワークショップ・トライアル6回目、トライアルシリーズのラスト2回です。 2019年度の本格スタートに向け、2018年の10月から1ヶ月に一度の頻度で続けてきたこのプログラム。 現在は一回完結のイベント形態をとりながらの開催ですが、今後このプログラムが...
「ある」と、「ない」。 対極の線上に置かれがちな色んなモノ、コト。 ある時、「センス」について考えていました。 「自分はセンスが良くないんです」「音楽のセンスが全くなくて…」。 これまでいろんな場所で行き合った、いろんな人の口からきいてきたことば。 それは同時に、問われもしないのに、かつての私の口からも何度...