同じ頃、地球のどこかで@音楽家のポートレイト
先日、大学時代と留学時代にお世話になっていた恩師の先生とお会いする機会を得ました。 懐かしいロンドンの街の匂いがふと漂うようなお土産をいただいてほっこりし、数年ぶりの再会を喜びつつ、沢山のお話を伺いました。 現在ロンドンで取り組まれている、日本語、そして日本の季節や行事を取り込みながら組み立てた...
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先日、大学時代と留学時代にお世話になっていた恩師の先生とお会いする機会を得ました。 懐かしいロンドンの街の匂いがふと漂うようなお土産をいただいてほっこりし、数年ぶりの再会を喜びつつ、沢山のお話を伺いました。 現在ロンドンで取り組まれている、日本語、そして日本の季節や行事を取り込みながら組み立てた...
〈二十四の瞳〉〈喜びも悲しみも幾年月〉など、数多くの映画で主演をつとめた女優、高峰秀子さん(1924-2010)の言葉の中で印象に残る一節をご紹介します。 「人は誰でも、なんとなく気恥ずかしくて他人には言えないような、ナイショのお宝袋を持っているという。」 「小さな子供がビスケットの空缶などに、他人からみれ...
オノマトペを含む「ことば」を細かく取り出して見てみると、「ことば」が「音」になるときに生まれるエネルギーの移り変わりを味わうことができます。 例えば「パ行」が発音の瞬間に放つ爆発力。 「ザ行」の、唇がふるえるくすぐったさ。 「ナ行」の鼻にかかるようなしめやかさ。 音色の中に含まれる質感、温度、発音するときに...
新年度、第一回目のワークショップが終わりました。 ちょうど桜の盛りをすぎるかすぎないかの春の一日から、テーマを「春の朝」 と設定しました。 「春」自体は何の変哲も無い、テーマとしてはひねり一つないように思われるもの。 ですが、「春」ということばが連れてくる清涼感、ぬくもり、やわらかさ…。 五感全体でうけとる...
「音楽づくり」を進めていく上で、大切な味方となり道具となるのが「楽器」です。 空気が通うところであればどこにでも発生する「音」。 それらを作り出すこと自体は、今この目に触れるものをタップするだけで叶うのですから、当たり前だけど特別なことではありません。 けれども「音」をデザインし、そこに意味をあたえ、「音楽...
リトミック初級クラス、年度末最後の講義では「ニュアンス」についての項目がありました。 ニュアンス nuance=言葉などの微妙な意味の違い 色彩・音色などの微妙な差異 リトミックの講義では「音」のニュアンス、つまり音の色、強弱、重さや厚みを子ども達に体感させるという姿勢が大切だと強調されていまし...
「何それ、おもしろい」の瞬間は、日常の中で不意をついてやってくる。 人それぞれ、その瞬間をどういなしているのかは分からないのですが(特に一人の時、どうしていますか?)、喉の奥で笑いがこみ上げた時、私は例外なく「むは」っとなる癖があります。 その昔、大学生時代にアルフォンス・ミュシャの展覧会が関西にやってきて...
リトミックの初級で学びの対象になるのは3歳児。 自分自身が3歳児であった時、大昔に通り過ぎた時間を、私は体感としてほとんど覚えていません。 わずかに残っているのは断片的な光景と声、当時の記憶は写真を見てようやくおぼろげになぞるもの。 それでも記憶の枠の外で、たしかに自分の身体と心が、周りの世界に触れ、それを...
リトミックに出会ったのは7年前。 学生の身分を終えて音楽活動に入る時、意気投合して結成したアンサンブルの仲間が教えてくれたのがきっかけでした。 そうして「リトミックとはなんぞや」と、ぼんやりとイメージしていた段階から、いざ実際に現場でのリトミックの生かされ方を見るにつけて、それが人間の「人間らしさ」を形づく...
即興が少しずつこなれ始めたとき、呼吸を続けるように、「考える」と「感じる」が循環し始めました。 どちらか一方を締め出してしまうのではなく、軸足を移動しながら柔らかくその二つの境目を揺れ動いているような感覚です。 即興は私が考えるに、物事に能動的な意味を与える営みです。 自分だけの力ではコントロー...