「シナプス」の味わい@語源はつなぐ
音楽ワークショップを実際に自分の手で実践をするようになって、ようやく自分が頭の中で考えていたことと実際の方法、これまでの経験や知識が、少しずつ体系化され始めたような感覚を持っています。
自分が意識的にも無意識的にも考えていたこと。
楽器を通して得た知覚、経験。
人との関わりの中で出会った新しい言葉、学び。
そうしたもの一つ一つが、それぞれに小さく離れた「点」であるとすると、その「点」のから見えないような細い線が伸びはじめている。
雑多な日常の中で、自分でも忘れていたような記憶や体感が、なにかのきっかけでリンクを得て結びついていくような感じ。

ところで、私は「シナプス」と言う言葉に独特な快感と、共感、喜びを感じます。
この不思議な感覚は、「シナプス Synapse」の語源をさかのぼってみて、余計に強まりました。
Syn=一緒にする
Apse=離れたもの
これら二つの言葉を組み合わせることで出来上がった「シナプス Synapse」は、その文字通りの意味から「握手」「接合部」を表すそうです。
「交響曲 Symphony」 に 「シンパシー sympathy」、「シンクロsynchro」、「シンセサイザー Symthesizer」に「象徴 Symbol」などなど、「Syn=一緒にする」から始まる言葉を調べ始めると山ほど聞き馴染みのある何かにリンクし始める。
わけても「シナプス synapse」という言葉は、離れたものを1つにつなぎ合わせる、ときに織り混ぜる、重ね合わせるといったさまざまな形の「融合」に結びつく、その体感を射抜いた言葉のように思えます。
小さな、目にも入らないような「点」が、細々と手を伸ばした先でつながる共感や学び、そうしたものがこの言葉に集約されているような。
そんなわけで「シナプス Synapse」、味わい深い。