「こどモード」@切り替え演じ分け
リトミックの学びが進むのに準じて実際のプログラムにあたっていると、自分に必要とされる「モード」が、少しずつ明らかになってきました。
子どもに向けて語りかける言葉、声の質、高さ、テンションやキャラクター、それらの演じ方。
それら全ては、普段の日常の中で大人としての自分が大人に対して向けるそれとは、全く違った生理を要求するものだとつくづく思います。

表情ひとつ、声かけひとつ、言葉選びひとつとっても、子どもにとってしっくりと馴染んでいくそれらを探し出すことはなかなかむずかしいもの。
いかに子どもたちの生理に親和性高く溶け込んでいけるのかは、音楽的なテクニックや技量、知恵やノウハウとはまた別のところの、「モード」の切り替えによるところが大きいのかなと最近考えています。
写真の撮影モードで言うところのホワイトバランスが高まったような、鮮明で、放出されるエネルギーの強い、明るいモード。
難解な理屈や意義付け、説明などをすっ飛ばしたところにあるシンプルなエネルギーを自分の中に宿したときに、それらは叶えられるような気がします。