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今日、近所を歩いていて遠目からふと1つのお店に目をやったとき。
軒先に赤いケシの花が咲いているな、そう思ってよくよく近づいてみると、その正体は玄関の頭上に茂る木に釣られた折り紙の金魚でした。

遠目。
近目。

遠目から「見えた」ものをと近くに「見える」ものの落差に気づいてはっとしました。

「見る」と言う行為の後には、認識と言う脳の活動がもれなくくっついてきて、それが頭の中にイメージとストーリーを描き出す。
そしてそのイメージとストーリーが、新しく「見る」ことによって覆されるとき。

思いがけないエラーが、その情景を一変させる。

最近、そうした自分の錯覚がうみだす小さないたずらを、細かくすくい取ることにはまっています。

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