言葉の濃度の変化@キャッチコピーの行方①
ホームページの本格配信を前に、ページのキャッチコピーが大きく変化しました。
トップページで、真っ先に目に飛び込んでくる書き手のメッセージは、画面越しに向き合う顔も知らない他者への第一声としてのキャッチコピー。
ページ作りをスタートした当初、私がトップページに据えたキャッチフレーズは
「Why do you do ‘THIS’?」
というもの。
なぜあなたはそうするのか?
どうしてその行為を選ぶのか?
ここで私をYou にして当てはめた場合は、‘THIS’の中に ‘Music’ あるいは ‘Music workshop’が入り、
「私はなぜ音楽家なのか?」
「私はなぜ音楽ワークショップをするのか?」
といった具合に、私が自分自身に問いかけることとなります。
人によって‘THIS’にあてはまるものは違うのでしょうが、「なぜ」を問いかけてみると、私たちは自然とその答えを探しに各々の内側に向かわざるを得なくなる。
人間の行動を決める大きな動機が、得てしてその人の内面にあることが多いと私には思えるからです。
私がこのメッセージをトップに持ってきたのは、人がどんな行動を選ぶにせよ、そこにある動機に対して考えを向け、自身の深部に分け入っていくことを喚起するため。
そして、そのための方法の一つとして、「音楽ワークショップ」という手段やプロセスが有効で、それが音楽ワークショップの価値ですよ、ということを立証したいと考えたからです。
ところが、実際に実践を繰り返してみると、このキャッチコピーを私自身のメッセージとして発信していく意味が徐々に薄れていきました。
続きます。
