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家にカメラがやってきました。

といっても撮影に来たわけではなく、先日注文したiPhone 動画撮影用の機材セットが届いたのです。

思ったよりコンパクトな箱に入ってやってきたのは、「Zhiyun Smooth-4」。

 

例にもれず、ひねくり回してはあっちのボタン、そっちのダイヤル。

メーカーに詳しいわけでも、この手の道具に手慣れているわけでもなんでもないけれども、「考えつくことなら、なんでも叶えてやるってばよ!」と言わんばかりのつくりの堅牢さと、やわらかな応用性が色んなところに見えて楽しい。

慣れるまでは、きっとずいぶんな時間と数をこなさなければいけないでしょう。

 

小学校の時のさんすうセット。

中学校の時のアルトリコーダー。

大人になってからは自分の料理道具。

 

その時その時にそれぞれの新しい道具が目の前に揃った時にも感じましたが、私ことビギナーの頭の中は色んな夢がお祭り騒ぎをおこしています。

新しい道具を前にすると、難しいも簡単も見当がつかない中で、これから自分の手で作りだせるだろう色々なもの、憧れの形をこころが追いかけ始めるのです。

そして小さい頃、連れて行ってもらったお寿司屋さんのカウンターから、背のびをしつつ見惚れるように手元を覗き込んでいた親方さんの口癖を、つい真似してしまいたくなる。

 

「さ、何にいたしやしょう?」

 

まっさらの 道具つれゆく むこうがわ 

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