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「デザイン」についてじっくりと考え始めたのは、自分が「作り手」の位置に入ったからだと思います。

「音楽ワークショップ」を続けてみると、その営みが「時間」をデザインし、「空間」をデザインし、「音楽」をデザインすることそのものだとわかるからです。

世の中に溢れる様々な「デザイン」を味わい鑑賞する、という位置から「デザイン」をとらえるのではなく、自分が作り手に回ったとき「デザイン」にたいする自分のレンズの強度が突然に高まりました。

 

ワークショップの会場で人数に対して椅子をどう並べるか。

広々とした空間が心地よいのではないか、それを確保するにはどんなレイアウトが良いか?

チラシを作る時の言葉の吟味、情報量のコントロール。

 

諸々、これまで人に任せていたこと、あるいは注力してこなかったことをいざ実際にやってみると、これまでと違う方向に頭が回り始めます。

いろんなものを作ってみる。デザインしてみる。

そして「もっと素敵にできないかな…」と頭をひねる、その繰り返し。

 

「とどのつまりは」これが綺麗だと思う。

「とどのつまりは」これを伝えたい。

「とどのつまりは」こういった空間が心地よい。

「とどのつまりは」これが「素敵」だと思う。

 

「端的」に自分が美しい、心地よい、おもしろいと思うものを実現させること。

それを叶えるための力が「デザイン」。

「デザイン」の力が高ければ高いほど、その「端的」の距離を縮めてくれるのだと思います。

 

そんなわけで。

 

「とどのつまりは」私はデザインの力が欲しい!

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