鏡は正直@2月のワークショップ、アクションショット
先月21日の音楽ワークショップ「機関車、きかん?」で、撮影クルーとして入ってくれていた桾さんから、プログラム中のショットがたくさん届きました。

写真というメディアを通してみると、色んなものが如実に見えてきます。
ワークショップ中、自分がどのような表情で人と接しているか、参加者がどのような反応を示しているのか、会場のレイアウト、椅子の配置、楽器の並べ方、参加者同士の立ち位置、表情、関係性、その他もろもろ…。

同じ空間の中で、一人ひとりの表情は常に移り変わり、それに応じてプロセスの密度や温度もまた、変わり続けているのだなと言うことを実感します。
そして切り取られたその一瞬一瞬を見ていると、「デザインの良し悪し」が大きなものを言う事に気づきます。
「デザインの良し悪し」といっても、わたしが考えるそれは…。
時間の切り分け方、椅子の並び、楽器のチョイス、参加者ひとりひとりの立ち位置。窮屈に感じない空間レイアウト、初対面の人同士が心地よくいられる距離、子どもが動き回っても安全なスペースづくり。
それら一つ一つが、入念に考え抜かれたものであるかどうか。

その空間と時間が必要としている快適さと美しさが、果たして保たれているのかどうか、写真はリアルに見せてくれます。
ワークショップの全景、プロセスをとらえる客観的な目の、怖いくらいの正直具合。自分が視線を外した時にも、姿をとらえてそのままはっきりとうつし続ける鏡のような清さを、できるだけ自分のそば近く保っておきたいな、と思います。
目をはずし 鏡よ鏡 映りてか