意味に意味を与える@「メモ狂い」の入り口で
ホームページ完成の目処は3月。
そこにむけて、改めてページ発信の組み立てを整理し直しています。
ワークショップの実践とオンライン上の発信を両輪にしていると、伝える情報の切り分け方に微妙な調整が必要になってきました。
「音楽をつかって時間に意味を与えること」
これが今の私の仕事といえるのでしょうが、自分が実践していることにより大きな広がりを持たせるためには、活動のターゲットを洗い直し、明確にする必要がある。
さらにはその対象が多岐にわたる場合、それぞれにどんなメリットがあるのかを、私自身で見つけておかなければいけません。
メリットとは参加者がプログラムに関わることで手にする分かりやすい価値であり、意味の一つだと思います。
こんな人にたのしんでほしい、あんな人にも喜んでほしい。
欲張れば欲張るだけ、考えても考えても追いつかない。
思考がとっ散らかって、オーバーヒートを起こしそうになります。
そんな中、制作の相談中に桾さんからイチに推し、ニに推し、大推薦があって貸してもらった本に助けられています。
前田祐二さんの〈メモの魔術〉。

「メモに狂う」ことでおぼろげな夢を現実に変えてきたという彼のことばを浴びてみると、自分のアンテナに触れたどんなに小さなこともヒントになりうる、ということを信じられる心持ちになります。
忙しさに取りまぎれ、心がお留守のまま見送ってしまっているさまざまなモノやコト。
見えていたようで覚えていない。
分かったようで腹に落ちていない。
そうした些細なこと一つひとつを、すくい上げて書き取り、考え抜き、意味を与えたその先で、その小さな気づきが確かに現実を少しずつ良いように変えていけるのではないか。
一見なんの関わりもなさそうな小さなことにさえ、考え抜き、考え尽くすという姿勢を貫くことで、私の内と外で無数に広がる点が、線にかわることもあるかもしれない。
…という風に、この本を読むと思います。
そんなわけで、「メモに狂う」ための入り口に、ひとまず立ってみることにしました。
自分が作りだす時間に意味を与えるために、無数に思える点にも一つひとつ意味を与えてみる。
まずは、やってみよう。
点は点 無数にうてば 線となる