「わたし」を、きいて。@第2回目ミーティング
こんにちは、関西を中心に音楽ワークショップ・アーティストとして活動している東瑛子です。
昨年、年の瀬も押し迫る頃、顔を合わせての意見のすり合わせの必要性もあって、桾さんと2度目のミーティングを行いました。
サイト制作にあたって、桾さんから投げかけてもらった設問に答えて、その選択の意味と狙い、方向性を共有するため、予めコンセプトシートに答えていました。
その内容の一部がこれ↓。

そもそも、これから形にしていくホームページは「東瑛子」という人間を知ってもらうためのものなのか?
それともビジネスを展開するための商材なのか?
実績を強調するためのポートフォリオなのか?
私が自分を世の中に問うために使うツール「音楽ワークショップ」は、誰に向けてのものなのか?
音楽を学んでいる人?あるいはまったく縁のなかった人?
男性向き?女性向き?
大人なのか?子どもなのか?
大人だとしたら、そこには高齢者も含まれるのか?
どの設問のどんな選択肢も、今の私には全て当てはまるように思えて、はじき出すことが難しく、どうしたものかと長い時間シートを前にして頭をひねっていました。
確かなメッセージを持ったページを作るには、おぼろげに見える対象の解像度を、できる限り上げていく必要があります。
誰に対して語りかけるのか、誰に聞いて欲しいのか、そのこと抜きにして発信する言葉など、ひとりごとと何ら変わりがない。
ことばの意味は薄められて、誰に刺さることもなく、どこにも届くことはないでしょう。
そこで「えいっ」と思い切ることにした。
どんなに自分の中に置き去りにした対象、積み残した配慮が残っていると思えても。
「わたしのメッセージを受け取ってほしい」と思った時に真っ先に浮かんだ対象に、まずは訴えてみよう。
その対象に肉薄し、興味と耳目をつかみ、もっとも澄んだことばで響いていくために。
ことばを紡ぐごとに、伝えたい相手は、正直どんどん形を変える。
それでも、「だれか」に具体的なイメージを与え、ことばを放とうとするそのわずかな瞬間に、初めてわたしのことばが形を得るのだと思います。
「わたし」をきいてくれる「だれか」に向けて。
「わたし」を、聞いて。