ARTICLES

ブログ、コラム、イベント情報などの新着記事

Blog

魔法をまつり @シリーズ「お宝shrine」

〈二十四の瞳〉〈喜びも悲しみも幾年月〉など、数多くの映画で主演をつとめた女優、高峰秀子さん(1924-2010)の言葉の中で印象に残る一節をご紹介します。 「人は誰でも、なんとなく気恥ずかしくて他人には言えないような、ナイショのお宝袋を持っているという。」 「小さな子供がビスケットの空缶などに、他人からみれ...

Blog

音色の向こう@新年度、第一回目ワークショップスタート ②

オノマトペを含む「ことば」を細かく取り出して見てみると、「ことば」が「音」になるときに生まれるエネルギーの移り変わりを味わうことができます。 例えば「パ行」が発音の瞬間に放つ爆発力。 「ザ行」の、唇がふるえるくすぐったさ。 「ナ行」の鼻にかかるようなしめやかさ。 音色の中に含まれる質感、温度、発音するときに...

Blog

語感が宿すエネルギー@新年度、第一回目ワークショップスタート

新年度、第一回目のワークショップが終わりました。 ちょうど桜の盛りをすぎるかすぎないかの春の一日から、テーマを「春の朝」 と設定しました。 「春」自体は何の変哲も無い、テーマとしてはひねり一つないように思われるもの。 ですが、「春」ということばが連れてくる清涼感、ぬくもり、やわらかさ…。 五感全体でうけとる...

Blog

結晶化された知恵@楽器という装置

「音楽づくり」を進めていく上で、大切な味方となり道具となるのが「楽器」です。 空気が通うところであればどこにでも発生する「音」。 それらを作り出すこと自体は、今この目に触れるものをタップするだけで叶うのですから、当たり前だけど特別なことではありません。 けれども「音」をデザインし、そこに意味をあたえ、「音楽...

笑い:転じて、ムハ

降って湧いた「ミュシャ」@不意をつく「笑い」

「何それ、おもしろい」の瞬間は、日常の中で不意をついてやってくる。 人それぞれ、その瞬間をどういなしているのかは分からないのですが(特に一人の時、どうしていますか?)、喉の奥で笑いがこみ上げた時、私は例外なく「むは」っとなる癖があります。 その昔、大学生時代にアルフォンス・ミュシャの展覧会が関西にやってきて...

Blog

年齢という生理@リトミックの学び③

リトミックの初級で学びの対象になるのは3歳児。 自分自身が3歳児であった時、大昔に通り過ぎた時間を、私は体感としてほとんど覚えていません。 わずかに残っているのは断片的な光景と声、当時の記憶は写真を見てようやくおぼろげになぞるもの。 それでも記憶の枠の外で、たしかに自分の身体と心が、周りの世界に触れ、それを...

東 瑛子 執筆

課題その2:「アーティスト」とは誰だ?@第4回目ミーティング②

課題の二つ目は「アーティスト」という存在についての私の感覚。 現行ページ(テスト版)のプロフィールの中で、私は今こう問いかけています。   「アーティスト」と聞くと、例えばどんな人を思い浮かべるでしょうか。 ドームツアーを満員にするトップシンガー。 オリコンチャートの上位をひた走るバンド。 テレビ...

Blog

「人間らしさ」をつくる@リトミックの学び②

リトミックに出会ったのは7年前。 学生の身分を終えて音楽活動に入る時、意気投合して結成したアンサンブルの仲間が教えてくれたのがきっかけでした。 そうして「リトミックとはなんぞや」と、ぼんやりとイメージしていた段階から、いざ実際に現場でのリトミックの生かされ方を見るにつけて、それが人間の「人間らしさ」を形づく...