「うた」はゆっくりと育つ@7月第一回目ワークショップ、終了。
7月第一回目の音楽ワークショップ・プログラム「うたんぼ」「うたばたけサロン」が終わりました。
今回のテーマは「りんご狩り」。
親子連れのための「うたんぼ」、そして音楽づくりをメインにした「うたばたけサロン」は、今回共に「りんご」を大きなテーマに据え、そこから生まれる物語やイマジネーションを軸にプログラム展開していきました。
第一部は、ほぼ同じ月齢のお子様たちを迎えてのプログラム。
自由に歩き回ったり、言葉の数が少しずつ増えていたり、いろんな力を獲得している最中にある子どもたちと一緒に「りんご狩り」に出かけて行きました。
子どもたちの、音に生き生きと反応したり、工作に一生懸命取り組んでいる姿を見る事ができました。
プログラム中に登場したリンゴの木。
赤い丸の中にちょびっと落書きをするだけで、りんごになってしまうのが新鮮な驚き…。

たくさんの楽器の群れに目を輝かせていた子どもたち。
お母さま達のサポートのもと、しっかりと楽器を操って即席のアンサンブルも実現しました。
一方、第二部は2時間をみっちり使った「うた」作りの時間。
「りんご」と言う、何の変哲もないモチーフを起点に、言葉を詩と言う形に精錬し、ふさわしい音を引き出し、色付けする作業が続きました。
今回、ワークショップ展開のために私が設定した1つの詩があります。
山村暮鳥の『雲』と言う詩集のなかの「赤いりんご」と言う詩。
りんごをしみじみ見ていると
だんだん自分もりんごになる
りんごが単なる客体化されたオブジェとしてではなく、自分の姿を映し込んだ鏡のように、どこか親しい存在として捉えられているのが印象的な詩です。
今回、私たちが取り組んだうた作りは、「りんご」を鏡にして、自分たちが好む言葉や音、描き出したい世界観が、あらわになる時間でもありました。
「言葉」と「音」、それらが密接に作用し合うのを感じながら、「うた」という形に収斂させていく、とても繊細なプロセス。
ゆっくりと形をとり始める新しい「うた」。

そうして生まれた「うた」をどのように今後に活かし、育てていけるのか。
また新しい課題を得たような心持ちです。