安全 安心 開放的@ワークショップイベント体系について②
ワークショップの設定デザインについて、企画を始める前から大切なコンセプトとして考えていたものが二つあります。
「安全 safe」、そして「開放的 open」であること。
小さな子どもにとっては、歩き回っても「安全」であるということ。
取り上げられるコンテンツが、教育上「安全」であるということ。
対して、自分の足で立ち歩ける大人にとってはどんな意味合いを持つでしょうか。
心置きなく色んな音を試したり、意見やアイデアを共有できる「安全」。
どんな意見やアイデアも、攻撃されることのない「安全」。
社会的にコミニケーションが難しい人にとっては、安心して自分の意見を発信できるという意味での「安全」。
では、「開放的」はどうでしょう。
参加者一人ひとりのアイデアが解放され、共有することにためらいを持たずにいられると言う意味合いでの「開放的」。
そしてイベント自体が固まった形ではなく、誰でもどんなタイミングでも参加が可能である、と言う意味合いでの「開放的」。
一言目に「安全」、二言目に「開放的」と言えど、それは参加者によって要求される意味合いが大きく変わるでしょう。
小さな子供にとっての「安全」と大人にとっての「安全」は違い、ワークショップをすでに知っている人、逆に聞いたこともない人にとって「開放的」であるということの意味合いは千差万別に理解されるはず。
その千差万別の対象をいっしょくたに考えるのではなく、どうにか最大公約数を射抜いた対象の設定ができないか。
そう考えて、2019年度のワークショップの実施体系は「親子向け」のもの、「音楽づくり」に特化したものの二段構えとなりました。
おのおの名付けて「うたんぼ」と「うたばたけサロン」。
それぞれどのような狙いを持つのでしょうか。
続きます。